8/17(土)
ワイスミス(4017m)に向けてザースアルマゲラを出発
ザースアルマゲラからアルマゲラヒュッテまで5時間の予定だ。前半の3時間は予定通りに歩けたが後半は2時間のところを3時間かかってしまった。朝の頑張りで体力が尽きてしまったのだ。悔しいことにふくよかな淑女の方にも抜かれてしまったのだ。やはりここに来る人達は凄い。これは反省点である。ここでは1日で1500mの登り下りが軽くできて当たり前なのだ。昼から小屋の上方の岩の稜線上で少し難しいトラバース(横渡り)の練習をすることになっていたのが、私達の体力が持たず中止になり休息となってしまったからだ。頭上にそびえ立つ岩場の壁、その頂上にはゴマ粒のような人影がいくつも動いている。そんな壁を登りたかったが残念である。
アルマゲラヒュッテに1泊し明日ワイスミスに登る予定だ。夕食になりホッとしていたが、大勢のヨーロッパ人に囲まれ少し小さくなっていた私だが1人だけ東洋風の女性が近づいて来て同じテーブルに座ったのだ。言葉で不自由をしていた私は思い切って話しかけてみるとなんと日本人だった。先方も東洋系の顔を見つけて私の横に来たのだろう。聞けば夫婦で大阪から来たとのことだ。夫は外国勤務の多い人で山には登れないのでツェルマットに置いてきたとのこと。ワイスミスに登るためフランス人ガイドと一緒とのことだ。大阪の中小企業に勤務しながらこの地まで来る行動力にお茶で乾杯した。マッターホルンから下山するまでアルコールは遠慮してのことだった。
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挑戦1.人生の夢に向かって | 株式会社木村エンタープライズ
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